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コミュニケーション

コミュニケーションについて最近、考える事が増えてきました。

コミュニケーション不足とか、コミュニケーションが取れないとか取れるとか言いますが、一体コミュニケーションとは、どういう事をいうのでしょうか????

最近、ある高校の先生とお話をする機会があり、この「コミュニケーション」について多くの事を語り合いました。

今の日本の若者達は、多くのコミュニケーション・ツールを使って人との繋がりを求めています。携帯電話やコンピューター、Facebook、Twitterなどなどがあるかと思います。

「言葉」が通じ合う事が「コミュニケーション」が取れていると言う事なのでしょうか?
同じ日本語で毎日、友達と会話をしているかも知れませんが、その相手と何が繋がっているのでしょうか?
日本語が通じているから、お互いが理解し合っていると勘違いしている人が多く、実は相手の事を理解していないという事実がある事に気が付いている人はどのくらいいるのでしょうか?

携帯電話での会話、画面を見てのメールなどにより、より人との距離を身近に感じられるようになってきたこの世の中ですが、携帯メールに飾られた絵文字であっても、それは本当のコミュニケーションとは言い難いものだと感じます。

携帯依存症・・・という言葉が最近、聞かれるようになりましたね?
これは、携帯が無いと不安で仕方ないという症状ですが、携帯が無いと人と繋がっていられないという不安から来るものです。

私が考える「コミュニケーション」とは、「心が通じ合う事」だと思っています。
ある高校の先生も同じ事をおっしゃっておりました。

心が通い合う、相手を思いやる、伝えようとする、理解しようとする・・・これが本来の「コミュニケーション」なのではないでしょうか?

よく人間関係がこじれてしまったり、上手くいかない際に「コミュニケーション不足」なんて言われますが、このコミュニケーションも「心の通い合い」が不足しているという意味でもあります。

ある高校の先生は、初めてのホームステイで学生たちが「コミュニケーションを取ると言う事がどういう意味なのかだけでも実感できれば良い」とお話しておりました。

日本から来た学生達は、おそらく「英語」という壁にぶつかることでしょう。日本で英語を勉強してきたとしても、シャイな日本人はどうしても会話をする事に消極的になり、言葉少なめではあるが少しずつホストファミリーと会話をしながら毎日を過ごして行く事だと思います。その際に、もちろん、自分の伝えたい事が英語で上手く伝えられない、どうやって伝えたら良いのだろうか?などなど、葛藤をしながらも試行錯誤してホストファミリーとの交流を持とうと努力する事と思います。

これが「コミュニケーションを取る」という事だと私は思っておりますし、ある高校の先生もおっしゃっておりました。

ジェスチャーを加えたり、絵を描いて表現したり、相手に伝えるという事に対して色んな手段が出てきます。

コミュニケーションは、「言葉」だけでは決してないという事がおそらく学生たちが気が付くのは、ホームステイ最終日、日本へ帰国する際なのではないでしょうか?

思うように会話が出来なかったとしても、それでもお別れの時には涙を流して抱き合う学生が沢山います。「Thank you」の言葉の中にどれだけの気持ちが入っているのか??でも、きっとホストファミリーにはその「Thank you」に含まれている色んな意味をきちんと受け止めてくれていると思います。

これがコミュニケーション、「心が通じ合う」という事だと思います。


日本にいると日本語で会話をし、笑い合ったり、怒ったり、色々とあると思います。しかし、実際、相手にどこまで自分の気持ちが伝わっているのか?自分もどこまで相手を理解しているのか?そう考える事は、先ず無い事でしょうし、携帯から送信した簡単なメールで相手を傷つけているかも知れないという事すら気が付かない事も多い事でしょう。


言葉を使ってのコミュニケーションって難しいって感じる事があります。
今、このブログを書くに当たっても何日も考えました。「コミュニケーション」という意味をどうやって伝えていくか??実際にみなさんを目の前にしてお話すれば、私の口から発する言葉だけでなく、「思い」っていうのも感じてもらえ、理解してもらえる事も多いと思いますが、「言葉」「文章」という形で相手に思いを伝えるというのは、大変、難しい事です。


小さい頃に近所の人に会ったら挨拶をしなさい
「ありがとう」、「ごめんなさい」がきちんと言えるようになりなさい

今、そういう事を子供たちにきちんと教えている大人がどのくらいいるのでしょうか?
学校で何でも教える事を求めている保護者の方がいますが、人との関わり方・・・そういう事は、学校の先生が教科書を開いて教えるべき事ではありません。おそらく、子供は自分の両親を見て、両親や周囲にいる大人たちを鏡にして、色んな事を学んで行くのだと思います。

大人が子供たちのお手本になるような「人との関わり方」をしていかないと、これからの未来を担う子供たちは、「コミュニケーション」の取り方のわからない、表面だけの人間関係しか築けない人間に成長してしまうかも知れません。それは、防ぎたいですよね?

文明の発達により、我々の生活は便利になりましたが、人との関わり方について、再度、考え直さなくてはならない事も多くあります。欲しい物は何でも手に入る豊かな世の中ですが、心の豊かさに関しては乏しくなってきているように感じてなりません。

コミュニケーションについて、あなたももう一度、考えてみて下さい。
人それぞれ色んな意見があるかと思います。
決して、私の意見が正しい訳でもありません。

ただ、「心」を扱うものとして、人との関わり方、心の通い方について、考えてみたままを書いてみました。
by KOKORO-no-SPA | 2011-11-04 00:34 | Relationship (人間関係)